話しかけることの重要性
9月29日〜10月4日まで神戸阪急で開催された「木のぬくもり展」に参加してました。
百貨店での出店、6日間という長い期間の出店も初めてでドキドキでした。
周りの出店者の方はベテランの木工作家さんばかりだったので、勉強になることばかり。
出店の際のアドバイスなど、忘れないためにも書いておこうと思います。
全く売れない1日目、2日目
1日目。どんな客層の方が来るのかな…たくさん人が来るのかな…とドキドキ。
緊急事態宣言が出ているためか、思っていたより人が少なく普段のイベント出店時の方が多いなぁ〜という印象でした。
来る方はほとんど40•50代以上の女性で、ちょっと自分のターゲット層とは違うのかな…
買ってもらえそうにないな…と思い始めます。
お客さんは来てもチラッと見るだけで行ってしまったり、素通りしてしまう人がほとんど。
ショップカードすら持っていってもらえない。
1日目、2日目は売れる気配ゼロの状態でした。
全く売れないと体力的にも精神的にもキツかった…
売れない原因は何なのか。
レイアウトが悪い…
接客が下手くそ…
そもそも作品が魅力的じゃない…
かなり自信を無くしていました。
レイアウトを変えまくる
6日間の期間中ほぼ毎日レイアウトや作品を置く場所を変えてました。
他の作家さんは大きなレイアウト変更をしてなかったので、異質だったと思います。
「見るたびにお店が変わってるね」なんて言われてました。
でもちょっと配置を変えるだけで、お客さんが足を止めてくれるようになるので不思議です。
▲1日目のレイアウト
▲最終日のレイアウト
レイアウトを変えた効果なのか3日目は足を止めて作品を見てくれるお客さんが増えてきました。
ただ次の問題は『話しかけること』
僕は接客があまり得意ではありません。
話しかけていいのか…何を話したらいいのか…
考え始めると声をかけられずにお客さんが行ってしまう…ことが今までたくさんありました。
でも、この日はちょっとした声かけで作品が売れたんです!
キーホルダーを何種類か見比べているお客さんがいました。
たまたま手に取っていた木が『アフリカンブラックウッド』という真っ黒な木。
「この木はクラリネットにも使われる木ですよ〜」と伝えると、「コレください」と直ぐに購入してもらえました。
声を掛けたから買ってもらえたのかは分かりません。
でも、これをキッカケに少しずつ積極的に声をかけていくようになります。
話しかけないと作品を見てもらえない
隣で出店していた作家さんと話す時間があり、
「話しかけないと作品を見てもらえないよ。話しかけるだけで売上が4割くらいアップするよ。」と言われました。
その作家さんは手のひらサイズの小さなものしか作られていなくて、
「小さいものはパッと見て何か分からないから、声を掛けて見てもらわないといけない…」と。
実際、その作家さんの接客を見てると最初は買うつもりが無さそうに見ていたお客さんが作品を買っていく光景を何度も見ました。
いくつか接客やトークのパターンを持っていて、自分もパターンを考えることに。
作品は全て無着色で木の色をそのまま使っていることやそれぞれの木の特徴など何パターンか話のきっかけを考えて実践していきました。
最終日、雪だるまが売れた!
積極的に声を掛けていくことで、作品に興味を持ってもらえる頻度や購入してもらえる作品も増えていきました。
「一度考えます。」と言って離れていったお客さんが戻ってきて買ってくれることもありました。
この6日間で1番嬉しかったのが雪だるまを購入してもらえたこと。
この雪だるまは「作りたい!」が先行して、木工旋盤も無いのに作った作品で値段が高いんですよね…
今まで「可愛い〜」と言われることはあっても、購入はしてもらえなかった作品なんです。
最終日に雪だるまに興味を持ってくださる方がいたので正直に「ちょっと値段が高いんですが…一つひとつ手で削り出しています。」と伝えました。
すると2種類を見比べてどちらにするか悩まれた後、ひとつ買っていただけました。
どこに飾られるのか気になったので聞いてみたんですが、特に決まっていないみたいでした。
ステキに飾ってもらえたら嬉しいな〜
終わりに
今回の出店は売上的には全然ダメでした…
1週間のホテル代に消えていきます…
でもそれ以上に木工作家さんとたくさんお話ができたのが大きかった。
普段はイベント出店しても他の作家さんと話す機会が無いので。
木工機械や技術的なこと、イベント出店のアドバイスなど売上以上に得られたものが多かった。
次は関東のイベントにも参戦してみようと思います。